減点法と加点法

減点法と加点法

減点法と加点法
減点法と加点法

毎日ウィルスの話ばかりで、良い話題が無いですよね。

このまま経済が不安定なまま日本は沈没していくのでしょうか?

そういうわけにはいかない!と誰しもが思っているはず。

今日は、視点を変えてみませんか?

というお話をしようと思います。

 

私は子供が好きです。なので、子供向けの教室をやっていますし

子供の泣き声や笑い声が感に触ることもありません。

それは「子供とはそういうもの」という認識をしているからですね。

一方、そうは思っていても「うるさいな」と腹立たしく思う人がいるのも事実。

自分のそばで意味なく泣く子供が居ない生活を送っている人にとっては

イライラの種になることでしょう。

人は忘れるのが得意なので、自分がかつて泣いていたことも

うるさく騒いでいたことも忘れています。

全ての人が赤ちゃんから大人になっているわけですからね。

 

大人はほぼ皆等しく、自分都合のことが多いです。

(違っていたらごめんなさい。少なくとも私はそのタイプです)

自分の過去のことは忘れて、「うるさいな」「なんで出来ないかな」

「自分でやれ」「それくらい自分で考えろ」など

子供に責任を転嫁するところがあります。

自分は完璧なわけではないのに。

 

完璧な人はたぶん居ないんですよね。

また、何をもって完璧ととらえるかも人それぞれ。

そして、完璧である必要ってなんでしょうか?

ミスしてはいけない場面はもちろんあります。

でもたとえミスをしてしまったとして、

それをどう改善するかの方が重要で、人としての糧になります。

そのミスをフォローしてあげるのが

大人に課せられた重要なミッション。

 

昨今の日本では、完璧であることが大前提で、

それが出来なかった場合

少しずつ減点され、悪いイメージがつきます。

例えば日本の鉄道会社は、本当に正確さを重視し(そう求められるから)

1分~2分遅れが生じた場合「お客様には大変ご迷惑おかけします」という

アナウンスを流す必要があり、そのアナウンスを聞いて舌打ちする人もいる有様。

日本の鉄道が時間に正確だということに慣れ過ぎてしまっているため

日本に住む人は少しでも遅れることを想定の範囲から外してしまっています。

 

それに引き換え諸外国では、鉄道は遅れてくるもの、という認識があるせいか

少しくらい遅れても誰も文句を言いません。

「そういうもの」という認識だからだと思います。

 

日本では便利さを求めるばかり、不便を感じていることに

生活が少し不穏になっている今、考えても良いのではないでしょうか。

コンビニが24時間でなくても生活できるようにシフトする。

スーパーが夜中まで開いていなくても事前に用意できるようにする。

定休日を設けている店が損をしないようになる。

 

「コンビニはいつ行ってもやってて欲しいよね」と言う反面

じゃ、夜中勤務できるか?と聞かれれば、たぶん断りますよね。

「スーパーが夜中まで開いてて助かる」と思うけど

自分はその時間、家にいたいですよね。

「なんだよ、定休日なの~?」と言うと思いますが

シフトで休み。ではなく、定休日だから皆行かなくて良い、

の方が良いですよね。

 

このコロナウィルスによる影響を良い起爆剤と捉えて

「不便が当たり前」に少しずつでもシフトしていければ

皆、心に余裕が出来て、ギスギスした社会を和らげることは

できないものでしょうか?

なるべく加点法を用いることができるように。

不便な生活の中、ほんの少しでもサービスが良かったら

「ありがたい」と思う気持ち。

これが加点法だと思います。

 

この時期をチャンスととらえて、日本が良い方向へ進めるよう

私も微力ながら努力していきたいと思います。

 

 

 

担当:天沼沙織

   Ballet Dancer/DANCANIA 代表

   大学2年、小学6年の2人の子供を持つ母

   12年前に北与野教室に移ってから、大人クラスも開講したので

   それを機にバレエを始める

   細い先生には程遠いが、子供好きのため、幼児、初心者のみを対象に

   数年前よりクラスも受け持つ

            現在、金曜16時、土曜11時クラス担当

            月水金の11時から大人ストレッチサークル担当