2026/08/22
発表会ってどんな舞台?初めての保護者様へ
「バレエの発表会って、いったい何をするの?」
「発表会はどのくらい前から準備するの?」
「衣装や保護者の仕事は大変なの?」
バレエを経験されたことのない保護者様にとって、クラシックバレエの発表会は未知の世界かもしれません。
普段のレッスンとは違い、舞台、衣装、メイク、照明、音楽、そしてたくさんの子どもたちが関わる発表会。
今回は、さいたま市のクラシックバレエ教室ヴァリアシオンで行っている発表会について、初めての保護者様にも分かりやすく、その流れをご紹介します。
Ballet Dancerの発表会は2年に1度
まず、Ballet Dancerの発表会は基本的に2年に1度開催しています。
ただし、今回の発表会については、通常より短い1年半に1度の開催となります。
その理由の一つは、発表会の中心となる学年の子どもたちの受験のタイミング。
そしてもう一つは、発表会後に保護者様へお願いしているアンケートです。
これまでのアンケートの中で、
「2年に一度だと少し間隔が長い」
というご意見をいただくこともありました。
子どもたちにとっても、発表会は大きな成長の機会です。
そこで今回は、子どもたちの成長や進学などのタイミングも考慮し、1年半というスパンで開催することになりました。
発表会の約1年前から準備が始まります
「発表会の準備はいつから始まるの?」
実は、発表会は本番の直前になって突然準備を始めるものではありません。
Ballet Dancerでは、発表会の約1年前には、日程と会場を決定します。
公共施設を利用しているため、会場の予約には抽選があります。
希望する日程が一度で取れれば良いのですが、抽選に外れてしまった場合には翌月に再チャレンジすることもあります。
そのため、発表会の約1年前から会場確保に向けた準備が始まります。
日程と会場が決まったら、いよいよ本格的な発表会準備のスタートです。
最初に決めるのは「教室全体で創る作品」
会場が決まって、まず考えるのが、教室全体で創り上げる作品です。
発表会の時期に在籍している子どもたちは、毎回違います。
幼児さんが多い年もあれば、小学生が中心になる年もあります。
そこで、
「今いる子どもたちなら、何ができるだろう?」
「この子たちに、どんなことを経験させてあげたいだろう?」
ということを考えながら、作品を決めていきます。
単に「難しい作品を踊らせる」のではありません。
その時の子どもたちにできること、そして今だからこそ経験してほしいこと。
そんなことを考えながら、一つの舞台を作っていきます。
2027年は創作バレエ「白雪姫」
10年前に披露した作品のリバイバルです。
クラスごとの作品も決めていきます
全体作品が決まったら、それぞれのクラスで踊る作品、いわゆる「小品」を決めていきます。
Ballet Dancerでは、発表会で小品と全体作品の衣装を、それぞれ1着ずつ着用します。
つまり、基本的に全員が2種類の衣装を着ることになります。
衣装代は発表会費に含まれているので、保護者様に別途衣装をご用意いただく必要はありません。
さらに、クラスごとの作品だけではありません。
全員がオープニングとフィナーレにも出演します。
そのため、どんなに小さな幼児さんでも、発表会では最低でも4曲程度の出番があります。
幼児さんも大きなお姉さんも、みんなが一緒に舞台を作ります
「幼児さんがそんなにたくさん踊れるの?」
と心配になるかもしれません。
もちろん、最初から何でもできるわけではありません。
そのため、発表会が近づくにつれて、教室全体での合同練習が増えていきます。
幼児さんから大学生までが一緒に集まり、一つの舞台を作っていきます。
これがBallet Dancerの発表会の大きな特徴です。
実は、子どもたちは合同練習が大好き
大人からすると、
「幼児から大学生までの合同練習なんて、大変そう……」
と思いますよね。
確かに、送迎をする保護者様にとっては、なかなか大変な時間になることもあります。
合同練習は、土曜日の午後や夜間、日曜日、祝日などに行うことが多く、公共施設を利用するため、希望した日時に必ずできるわけではありません。
会場の抽選で取れた日程と場所に合わせて行うことになります。
でも、子どもたちはというと……。
意外にも、合同練習を楽しみにしています。
なぜなら、
「大きいお姉さんに会える!」
「小さい子たちと一緒に踊れる!お世話ができる!」
からです。
普段は、曜日も時間も別々のクラスでレッスンしている仲間と一緒に過ごせることは、子どもたちにとって特別な時間なのです。
発表会の4か月前頃から、準備がさらに本格化します
発表会の約4か月前になると、さらに具体的な準備が始まります。
プログラムに掲載する写真の撮影や、衣装のサイズ確認を行い、プログラムや衣装の発注も始まります。
さらに、保護者様向けに、
-
シニヨン講習
-
衣装の「ムシ」の作り方講座
なども行います。
「ムシって何?」
と思われる方も多いですよね。
バレエ衣装は、子どもたちの成長に合わせてサイズを調整できるよう、衣装に「ムシ」と呼ばれる部分を作ることがあります。
初めての方には分からないことばかりだと思いますが、必要なことは講習などを通してお伝えしていきますので、ご安心ください。
発表会当日は保護者様にも役割があります
発表会当日は、保護者の皆様にもご協力をお願いしています。
大きく分けると、
-
受付
-
楽屋
-
メイク
-
衣装
の4つのカテゴリーです。
「保護者はずっと裏方で、舞台を見ることができないのでは?」
と思われるかもしれません。
でも、ご安心ください。
基本は、開演前と終演後のお手伝いになります。
どの係になっても、保護者様が発表会をご家族と一緒に客席から見ていただきます。
子どもたちが舞台で頑張る姿を、ぜひ客席から見届けていただきたいと思っています。
発表会前日と当日は、あっという間です
発表会前日、そして本番当日は、とにかく時間がめまぐるしく過ぎていきます。
衣装を着せて、メイクをして、ゲネプロを行い、楽屋から舞台へ送り出して……。
気がつけば、
「もう終わったの?」
と思うほど、あっという間です。
でも、終演後に子どもたちや保護者様、そして来場してくださった皆様の笑顔を見ると、それまでの忙しさが全部吹き飛びます。
舞台を終えた子どもたちの顔。
保護者様のほっとした表情。
「すごかったね!」
「頑張ったね!」
「可愛かったね!」
と声を掛け合う姿。
私は、この瞬間がとても好きです。
そして、無事に終わったことへの安堵も含めて、何とも言えない幸せな気持ちになります。
発表会は「バレエを披露する日」だけではありません
発表会には、もちろん大きな負担もあります。
練習も増えます。
送迎も必要になります。
費用もかかります。
保護者様にもご協力いただくことがあります。
子どもたちも、うまくできなくて悔しい思いをすることがあります。
それでも、発表会を経験した子どもたちは、本当に大きく成長します。
一つの舞台を完成させるために、長い時間をかけて練習する。
仲間と一緒に踊る。
年上のお姉さんの姿を見て学ぶ。
小さい子の面倒を見る。
緊張しながらも舞台に立つ。
そして、最後までやり遂げる。
その経験から生まれる達成感や充実感、自信は、普段のレッスンだけではなかなか得られないものです。
バレエを「習得する」だけで終わらないのが発表会の魅力
クラシックバレエを習う目的は、もちろん踊りを上達させることです。
でも、私たちはそれだけではないと思っています。
発表会を通して、
「最後まで頑張る」
「仲間と協力する」
「小さい子を思いやる」
「大きなお姉さんに憧れる」
「緊張する場面でも自分の力を出す」
そんな経験を積むことができます。
だからこそ、発表会は子どもたちにとって大きな成長の機会なのです。
初めてバレエを習う保護者様にとっては、分からないことも多いと思います。
でも、どうぞご安心ください。
発表会の準備は、講師だけでなく、子どもたち、そして保護者の皆様と一緒に進めていきます。
大変なこともあります。
でも、それ以上に、舞台を終えたときにしか味わえない達成感があります。
そして何より、発表会を終えた子どもたちの表情は、ひとまわり大きくなったように感じられます。
バレエを始めたら、ぜひ一度は発表会に参加してみてください。
きっと、普段のレッスンでは見ることのできない、お子様の新しい一面に出会えると思います。
Ballet Dancer/ヴァリアシオン 代表
天沼沙織
2008年に北与野教室オープン。バレエの経験が無いまま教室を立ち上げ、大人クラス開講と同時にバレエを始める。
2013年より大人ストレッチサークルの講師を担当することにより、バレエでのトレーニングやストレッチがいかに楽しく、無理のないトレーニングだと気づき
2023年よりバレエ×トレーニングというコンセプトの「バレエフィットネス」という新しいジャンルで、パーソナルトレーニングスタジオ「ヴァリアシオン」を立ち上げる。